フランクリン手帳とは?

はじめに

さて、メモについて考えるでは、「フランクリ ン手帳とSDのどちらを使うか迷った。」ということを書きました。で、その結 果として、フランクリン手帳の特徴を取り入れて、SDで行くということになり ました。そこで、ここではフランクリン手帳について簡単に触れてみたいと思 います。

フランクリン手帳の基盤 -- 価値観等 --

フランクリン手帳の最大の特徴は、「価値観」を基盤に置いていることだ と思います。ここでいう「価値観」とは、私の言葉で言うなら、「どんな自分 になりたいか」であるとか、「行動選択の基準」であると思います。

フランクリン手帳では、この「価値観」を基盤にし、そこから長期目標(個々 の価値観に関連して現れる長期的(3〜5年程度?)な目標です)を設定します。

さらに、長期目標から、長期目標実現のためのステップを設定します。

そこからさらに、個々のステップ実現のための事柄を、毎日(あるいは毎月) の行動の中に埋め込んで行くのです。

この、日々の行動を実現することにより、長期目標を実現し、ひいては自 分の価値観に基づいた行動をとるようになるわけです。

一言で言ってしまえば、フランクリン手帳とは、トップダウンの行動計画 立案によるスケジュール手帳だということになります。ただし、他の手帳との 違いとして、「実現すべきタスクやミッション」よりも1段高いところに「価 値観」という行動選択の基準を設定していることでしょう。

ですから、フランクリン手帳がなくとも、フランクリン手帳の哲学(?)は実 践できるわけです。ま、実際のところ、フランクリン手帳もそれほど特別なも のではなく、普通の1日1見開きのスケジュール帖に、「価値観」、「長期目 標」、「ステップ」を記入するページが付いているというものにすぎません。

ただ、自分の価値観や長期目標を明確に書き出すことにより、それらを意 識した行動ができるようになるわけです。

つまり、フランクリン手帳の本質は手帳そのものではなく、その哲学にあ るわけです。

選択

私にとってこのような視点は、非常に新鮮なものでした。これまで価値観 や長期目標など明確に考えたことがなかったのですから。ですから、フランク リン手帳を使うか、それともフランクリン手帳の哲学を活かしてSDで行くか、 悩んだわけです。

結局のところ、フランクリン手帳(それでもポケットという一番小さいサイ ズのものを考えていたのですが)は常時携帯するには大きすぎるため、 SDで行こうと考えたわけです。

ただ、SDで行くことに決めたとは言え、フランクリン手帳の哲学であると か、1日1見開きというページ構成には惹かれるものがありました。そこで、1 日1見開きというリフィルを自作し、また価値観や長期目標のページも作る(リ フィルを作るわけではなく、価値観や長期目標のためにページをさくというこ とですが)こにしたわけです。