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[an error occurred while processing this directive]魔法は、星々によって若干の違いが見られますが、その根本となる原理は "自然の偉大なる力"とのチャンネルとなる物質と、 人間の精神の働きをあら わす言葉により力を行使するものです。具体的にいうならば、魔法を駆使する 者はその者の属するガイアの力を引き出すために"エレメント"によってチャン ネルを開き、また開いたチャンネルを通じて言葉によって力を引き出している のです。そのため、魔法を使おうとする場合には必要なエレメントを身につけ ていなければなりません。
ある環境に根ざした存在は、その存在同士の"共感"として"ガイア"を形成 します。その"ガイア"は、形成されると同時に"ガイア"の存在を維持し、また "ガイア"として向上するために多大なエネルギーを振るい始めるのです。この 力を"ガイア"との共感により、"力"として引き出すのが"魔法"と言われるもの です。その際、"ガイア"との共感をよりたやすくするために"エレメント"を用 い、エレメント(ガイア)との接点を開くために印を結び、力の行使の方向付け をするために"言葉"を用いるのです。
また、魔法を実際に用いる場合には、言葉は2種類に分類されます。1つは ガイアのエネルギーに対して大まかな方向付けを行う言葉(以下音)と、より詳 細に力の作用をあらわす言葉(以下詞)です。音は5つあり、その5つにはエレメ ントと共に、それぞれに1対1対応で印が割り振られています。詞の方は別段特 別なものではなく、どのような力をどのような目的で用いるかをそのまま言い 表すものです。ですから、魔法を用いる際のより正確なイメージは、まず印を 結びエレメントを通してガイアと連接し、エネルギーを取り出すとともに音に よってプリミティブな方向性を与え、最後に詞によって精密な作用を定義する、 という感じになります。もっとも、音に関しては実際には発音する必要は有り ません。いわばその音のイメージが、その音の印を結ぶ時点でガイアからのエ ネルギーに作用するからです。さらに、詞を唱える時点で音も詞の一部として その音そのものかあるいはその音のイメージが述べられるので、結局のところ 音も唱えられているのと同様なのです。もちろん、これらの作業は実際には並 行して行われます。
現在、魔法世界のトップたちはもっと広いガイア、つまり"宇宙"そのもの との共感をしっかりと掴む方法はないものかと考えています。
なお、この魔法世界で用いられている魔法についてですが、直接攻撃を行 なうようなものはそれほど広まってはいません。その理由は、まず第 1に強力 な魔法を学べる人間がそもそも能力的に限られていること。第2に、 一般生活 においては攻撃系の魔法を教授する人間がいないこと、等々が理由となってい ます。もちろん、独自に攻撃系の魔法を考案している者もいますが。
しかし国境(他星系生物の領土との接触点)に配備されている国境警備隊に 所属していた魔法使い達、あるいは役職上必要な者はいくつかの攻撃的な魔法 を身につけています。
なお、ここで説明するのは魔法世界の主惑星であるゼイヴァンでの魔法で すが、事実上この方法が魔法世界側での標準的なものとなっています。
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注: "ガイア"とは?
ガイアとは、まず第一に「"存在"そのものによるエネルギー」であると考 えます。
ここでは特に「天体の"存在"そのものによるエネルギー」に加え、その上 で生活する生命が構成する精神のネットワークの持つ力をも含めて、"ガイア" と呼びます。
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このFRにおける魔法も、原則的にΣの基本ルールに規定されている魔法ルー ルと同様の処置を行います。ただし、このFRでは魔法の使用の際にエレメント と音という、いわば間接的なチャンネルを通しての魔法の使用となります。そ こで、魔法を使う場合には、まず、どのエレメントと音を組み合わせるのかを 決めます。そして次に、その魔法で使用しているエレメントと音の個数の和を 魔法母数とします。また、魔法抵抗値は0.2とします。
また、同じ効果を目的としたものでも、エレメント・音の組み合わせが異 なることがあります。いえ、正確には個人個人でエレメント・音の組み合わせ は全く異なっていると言ってもいいでしょう。逆に、エレメント・音の組み合 わせがまったく同じでも詞の違いによってまったく異なった魔法とすることも 可能なのです。後に魔法の例を示しますが、その様な理由から、あくまで例と して考えて下さい。
さらに、同一エレメントや音を複数回使用することにより、効果の拡大や、 縮小(精密さの追求)をもたらします。
魔法の例について、後に示す"テレキネシス"の例をとって説明しましょう。 まず、ものを動かす場合については、基本システムに次のように規定されてい ます。
これに従うと、動かす対象のKg単位での重さのクラスに、移動速度の変化 分にあたるエレメント・音を使用する事になります。エレメントや音について は後の説明を参照して下さい。
まず、重さに関しては"土"のエレメントを用います。また、その重さの物 体に対して力を向けるのですから、"ア"音を用います。このエレメントと音の ペアで重さに対処します。さらに、物を動かすのですから、移動として"水"の エレメントと、力の伝達として"イ"音を用います。仮に、1Kgの物を対象とす れば、クラス値は1です。これをエレメント・音の1つづつのペアで表現します。 また、1m/Turnの移動を行うとすれば、クラス値は1です。これを、やはりエレ メント・音の1つづつのペアで表現します。すると、エレメント・音の個数の 和、つまり魔法母数は4になります。 これに魔法抵抗値(0.2)をかけると、4 * 0.2 = 0.8、四捨五入して 1が判定の際の修正値かつ健常度消費量になります。 FRでは、この判定の際の修正値および健常度消費量をスペル・コストと呼びま す。なお、この例では、対象までの距離を考えに入れていません。このような 場合、対象までの距離はクラス値0、つまり術者から対象までの距離は 0. 5〜 0.7mとなります。なお、距離に関しては、"水"のエレメントと"エ"音の ペア を用いて変更します。
なお、魔法の同調は"共感"技能を用いて行います。 [an error occurred while processing this directive]
魔法世界の住人が、すべて魔法を使いこなせるのかというとそうでもあり ません。魔法を使いこなせる人間はせいぜい1/4程度でしょうか。ただ、 魔法 と言うほどのものではありませんが、おまじない程度のものは全員が、それも 素晴らしい確率で用いることができます。
また、ある惑星の住人が他の惑星に行き、そこで魔法を使おうとする場合 も考えられます。このような場合、その個人の持つエレメントを通し、その個 人の属するガイアからエネルギーを引き出すことになります。原則的に、その 個人がその時点でいる惑星のガイアからエネルギーを得るわけではないのです。 そうは言っても、魔法の使用に制限が出るわけではありません。また、個人の 属するガイアは、原則的にその個人の生まれた惑星のガイアとなります。他の 惑星であっても、数年程度住んでいればそこのガイアの1員となれるでしょう。 もっともそのような場合でも、 物質文明に根ざした文明を持つ惑星にいる場 合は、残念ながらその限りではありません。
ところで、魔法世界の住人達も、テクノロジー世界の宇宙旅行に劣らぬ状 況で自由に宇宙を旅しています。ただし用いる宇宙船が、テクノロジー世界で は人工的な機械であるのに対し、魔法世界のそれは一般に言われる生体宇宙船 です。つまり魔法によって生物を巨大化、合体(?)、及び耐真空・宇宙線化、 さらには居住に適するような内部へと変化させたものです。魔法世界なりの遺 伝子操作によるものと考えて下さい。 [an error occurred while processing this directive]
エレメントには、"木火土金水"の5つ、及び"賢者の石"が有ります。これら エレメントは、その存在自体が特殊なのではありません。言ってしまえば、そ の惑星に住んでいる人の思い込みによってガイアとの連接能力を発揮している のです。
これら5つ(賢者の石は正確にはエレメントではありません)の内で、"水火 木" はそれぞれ流れ、物理的なエネルギー、そして精神的なエネルギーを象徴 しています。特に"水"の中の時の象徴と、他の"火"と"木"をもって、これらを 源初エレメントと呼びます。宇宙の創世時には空間は無く、時と物理的なエネ ルギー、そして精神のみが存在したという考えの現れでしょう。実際に宇宙が 生まれた時に、"水"のエレメントに空間の象徴が組み込まれ、また"土"と"金" の、つまり不動と不壊の象徴が生まれたと言われています。
以下にエレメントの特性等を示します。これらはおもに指輪等の装飾品の 形で携帯していることが多いと思ってください。また、エレメントを所持して いなくとも、周囲にそのエレメントもしくは代用品がある場合、それとの同調 を行なうことによって、魔法を使用出来ます。
なお、エレメントの産地は、厳重に監視されています。ここでは、 特に主惑星 (ゼイヴァン)での産地を挙げておきます。 [an error occurred while processing this directive]
音は各エレメントによるエネルギーの流れを決める働きと考えます。また、 これも1音で1単位とします。以下の属性を持つとします。 ア段音 開放 【 | | 】 開放、分散、増加 ア段音は、開放のイメージです。精神の開放、力の開放、空間の開放… ともか く何であれ開放をイメージさせる音です。 イ段音 切 【 --- 】 分断、突入 イ段音は、何かを切り裂くイメージです。 ウ段音 収縮 【 ・ 】 吸収、減少 ウ段音は、収縮、縮むイメージです。一点への集中などでしょうか。 エ段音 振動 【 ) 】 伝達 【 ( 】 エ段音は、振動です。音、光…その他何であれ、振動するもの、あるいは振動す ることをイメージさせる音です。また、波からのイメージで、伝達もイメージさ せます。 オ段音 閉包 【 ○ 】 オ段音は、なにかを包みこむ、そんなイメージです。 ン音 終了 【 |__|】 ン音は、一連の何かが終わる。そんなイメージです。 [an error occurred while processing this directive]
言葉(5音のシンボル)とエレメントのシンボルにより札を作れます。 通常 の魔法と同様に、このお札を作る場合にも、エレメントを用い健常度を消費し ます。いわば魔法を封じ込めておくわけです。もちろん封じ込められた魔法は 好きな時に開放できます。ただし、使用の際に継続時間に関してのみ、修正値 や健常度消費が行なわれます。 [an error occurred while processing this directive]
^ / | / | / § | / | ------------------------------------ ~-_ △ / (| )|) | ◇ _-~ ~--_ / (-+-#-+-) | _--~ ~/-_ |_|(__|_| _-|~ / ~-_ _-~ | / (*) ~=・=~ )( | / _-~ ~-_ | / _-~ ~-_ | /_-~ ~-_| ア音のシンボル||は上図で五芒星の中心にある | | + + | | です。 イ音のシンボル-は上図で五芒星の中心にある -+---+- です。上の図では、真ん中に#が入っています。 ウ音のシンボル・は、上図で五芒星の中心にある # です。 エ音のシンボルは、上図で五芒星の中心にある ) ( です。上の図では、間に#が入っています。 オ音のシンボル○は、上図で五芒星の中心にある ( ) ( ) ( ) です。上の図では、下の( )が書かれていません。 ン音のシンボル|_|は、上図で五芒星の中心にある |____| です。[an error occurred while processing this directive]
基本ルールで設定されている魔法ルールは、とにかくその目的のために必 要な力のみに注目しており、このFRにおけるエレメントや音というものは考え られていません。そこで、ここでは、FRにおける魔法と基本ルールにおける魔 法との間の橋渡しをする意味で、エレメント・音の組み合わせと、基本ルール でいう属性との対応関係を述べてみたいと思います。
魔法世界の宇宙船はいわゆる"生体宇宙船"です。もっとも、 1個の生物と いうわけではなく、宇宙船としての機能を果たす様々な機関を個別の生体組織 によって実現しています。またエネルギー源としては、原則的に"クロレラ"を 食べています。
クロレラをタンク一杯にした場合、10日間程度の飛行が可能となります。 なお、魔法側の宇宙船は、テレポート能力によって、テクノロジー側の高共振 性結晶によるジャンプと同様の効果を得ています。仮にクロレラがタンクにな かったとしても、生物としての性質上、一回のテレポート、つまり 5日間程度 は飛行を続けることができます。もっとも、その結果衰弱してしまい、運が良 くても当分は使いものにならないでしょう。
また、魔法世界の宇宙船には、宇宙船自体の冬眠機能が有ります。魔法世 界の宇宙船は、利用しない間もクロレラを消費しますが、それではかなりの無 駄が生じてしまいます。そこで、利用しない間は冬眠状態にし、クロレラの消 費を極力押さえるのです。宇宙船が冬眠状態に入ると、外部とのテレエンパス による通信以外の機能はすべて休止し、クロレラの消費量も通常の1/100に減 少します。
なお、宇宙船を操縦するには、宇宙船操縦技能が必要です。また、宇宙船 の制御等の為に、操縦者は航海中に「第3分冊 魔法世界用特殊物品表 宇宙船」 に示される健常度を消費することになります。この消費は、便宜上航行の開始 時に行ないますが、その消費を航行中1日ごとに分割して行なってもかまいま せん。
宇宙船を操縦中の操縦者は、宇宙船と肉体・精神的に半融合状態に陥りま す。そのため、操縦中は食事や睡眠、そして排泄等に関して気にする必要はあ りません。複数人で操縦する場合も、"同調"を取る必要はありません。このよ うに、宇宙船と半融合状態にある場合、魔法を用いることによる健常度の消費 は基本的に宇宙船の健常度から消費します。ただし、消費する健常度の1/20は 実際に操縦者の健常度からの消費となります。つまり、宇宙船は操縦者と半融 合状態になり、その精神すらも共有状態になるため、事実上操縦者の精神能力 を拡大させているのと同等の効果を産み出すのです。 [an error occurred while processing this directive]
共感覚空間を使用する際には、まず共感覚空間技能で判定を行ってくださ い。失敗した場合、その時点での共感覚空間へのアクセスは失敗したことにな ります。
実際には、いかなる魔法であれ、魔法を用いる場合にはガイア(共感覚空 間)を使用しているのですが、それらの場合には、共感覚空間を使用するとい うよりも、魔法を用いるという意識の方が強いため、ここで示したような共感 覚空間へのアクセス判定ではなく、魔法判定を行います。
さて、判定に成功した場合、その時の達成値をメモしておいてください。 共感覚空間内では、意識すれば他者を識別することが可能です。その際、もし かしたら、相手のいる位置までもが判明してしまいかねません。もしも、自分 のいる位置が相手に分かってしまったら、それは、相手は魔法によってなんら かの影響をあなたに与えられる(かもしれない)という事を意味します。このよ うに、他者の存在位置の確定を行う場合には、相手が共感覚空間に入ったとき の達成値を用いて、共感覚空間技能で継続効果対抗判定を行います。ただし、 逆に自分の存在位置を知られることを目的として共感覚空間に入った場合なら ば、その時の達成値クラスをプラスの修正値として判定します。