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[an error occurred while processing this directive]21世紀中頃から地球人は主に2つのグループへと分かれて行きました。1つ はテクノロジーこそが人類を救うものだと考え、テクノロジーの更なる発展を 提唱するテクノロジー主義の人間達。そしてもう1つは、テクノロジーだけで は人類は救えず、 そればかりか地球そのものまでも完全に破壊してしまうで あろうと提唱するエコロジスト達。この2派への分化は、20世紀に人間が犯し てきた自然破壊に対する2つの対応でした。
23世紀初頭、人類はやっと他恒星系への現実的な飛行が可能な宇宙船を手 にいれました。いわゆる"ハイパードライブ"です。21世紀前半まで科学的には まったく無視されていた、数多くある超古代遺跡の内の一つからその設計図の 描かれた碑文が発見され、それに基づいて開発されたのです。もちろん、23世 紀の科学技術と、そして超古代遺跡が単なる未開部族の遺跡ではないことが立 証されていればこその結果でしょう。
ハイパードライブが実用化された23世紀末、始めに地球から旅立ったのは テクノロジー派の人々でした。既に資源を堀り尽くしたとも言える地球を離れ、 他の恒星系に新天地を求めたのです。もちろん資源の問題だけならば、新たに 開発されたハイパードライブを用いて小惑星帯から金属やエネルギー源等の資 源を持ってくることも不可能では有りませんでした。実際にその試みも行われ、 ある程度の成果を挙げていました。また環境については、自然環境を人工的に 管理しようという、エコマネジメント(環境管理)のテクノロジーを追い求めは しました。しかし、一度破壊されたホメオスタシス・システムを完全に復旧、 あるいは人工的な方法で代替させることは不可能だったのです。それと並行し て火星や金星への移住も計画実行されました。人類の一部は火星や金星に作ら れたドーム内に実際に移住し、そこで生活を送りました。ドームという始めか ら人工的な、それも小規模の環境であったため、そのドーム内においてはエコ マネジメントもうまく行ったようです。もっとも、惑星規模でのエコマネジメ ント技術は確立されていなかったのですから、テラフォーミングを火星や金星 全体に行うことは不可能であったゆえの選択が功を奏したと言えるかもしれま せん。また、軌道上に宇宙コロニーを作り、地球の自然の回復を待つと言うグ ループもありました。
しかし、増えつづける人口とそれに伴う食糧難は、テクノロジーの進歩で もなかなか解決出来ませんでした。これは、 1つには権力階級の自己中心的な 搾取や横領、食料生産会社による価格釣り上げ戦略等が複雑に絡み合った結果 だったのです。その他にも、エコロジー派の過激派による、テクノロジー派へ の破壊活動や、逆にテクノロジー派の過激派による自然保護公園と称するエコ ロジー派所有地への破壊活動および地上げなど、多くの事件が両者の緊張を高 め、それに伴う様々な問題も日に日に大きくなって行ったのです。ちょうどそ んな時、ハイパードライブが可能となったのです。テクノロジスト達は、混沌 が支配する地球を見捨て、新天地を求め外宇宙に向かって行ったのです。
23世紀末、このように、テクノロジー派の人々が次々と地球から旅立って いく中、エコロジスト達は母なる地球を見離すわけにはいかないと主張し、ま だ地球に残るつもりでした。人類を生み、そして育んだ大地を見捨てて行くわ けにはいかないと主張していたのです。
しかし、テクノロジー派の約半数近くが地球を逃れた頃、エコロジスト達 も、地球はもはや人間を許容するほどの懐を既に持たないことを認めざるを得 ず、やはり新たな世界へと旅立って行ったのです。
もちろん、それでも地球に残った人々や、軌道上の宇宙コロニーに残った 人々もいたのですが、彼らの以後の行動についてははっきりしていません。お そらく、大地とともに静かに暮らし続けたのでしょう。
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注:この時代におけるテクノロジー派とエコロジー派の差異は、単に指向 の違いのみでした。例えば、エコロジストの中にも科学者や技術者がいたので す。つまり、異なる思想の持ち主達という程度の違いでしかなかったのです。
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宇宙に飛び立ったテクノロジー派の人間達は、まずαケンタウリを目指し ました。しかし、残念な事にαケンタウリには居住可能惑星は存在しませんで した。そこで、αケンタウリに数ヶ月留まり、居住可能惑星の存在確率の高い 恒星系を調査することにしたのです。その結果いくつかの候補が挙がりました が、いずれもあくまで確率が高かったのみで実際には居住可能惑星は存在しま せんでした。しかし、最初に宇宙へ旅立ってから数年が経った頃、彼らはある 他星系生物(ヴェールコール(Vehlcor)人と名乗った)に遭遇しました。ただ、 彼らは我々人類とは異なる生体系に属していたため、直接あいまみえる遭遇で はなく互いの記号体系を伝え合う程度の、純粋に情報の交換程度の遭遇にすぎ ませんでした。人類が宇宙で初めて遭遇したこの他星系生物は、人類には無い 力を持っていました。いわゆる超能力です。彼らは、銀河系の中心の方面に母 星をもつとの事でした。
遅れて飛び出したエコロジスト達もこのヴェールコール人に遭遇しました。 この時、すでに地球人類の言語は彼らに理解されていたのでしょう、彼らはしっ かりとした地球人類の言語で話しかけ、会話したということです。この遭遇の 時、彼らは地球人類に一つの星系の存在を教えました。この星系の主惑星はほ ぼ地球と同等の環境であるため、彼らにとっては単なる資源惑星程度の意味し か持たなかったのですが、すでに生命の発生している星であるため、資源の発 掘を行っていなかった星の 1つなのです。またこの時、後に"魔法"と呼ばれる ものの基礎をエコロジスト達に授けて行ったのです。
また、両派ともそれ程長く航海を行ったわけではなく、せいぜい十数年と いうところです。しかしこの過程で、人類のいくつかの船団は連絡が取れない ようになっていました。後に、この"失われた船団"の調査も行われましたが、 そのほとんどは依然として消息が掴めないままです。
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注:このヴェールコール人の持つ特殊能力は、後に地球人が身につける魔 法や、地球人に発現する超能力とは若干の違いがあります。完全に個人の能力 に依存する特殊能力なのです。
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テクノロジー派は銀河の中を地球から中心へと進んで行くうちに 1つの地 球型惑星(コーウェル(Cohwel))を発見し、そこに新たに根をおろそうとしてい ました。この時期は、テクノロジー派とエコロジー派の者達は互いに連絡を取 り合っていたこともあり、必然的にかなり近い星をそれぞれの生活の場として 選ぶ事になったのです。
エコロジスト達は、他星系生物に教えられた通りに進み、新たなる星 (ゼ イヴァン(Zeyvan))へと到着していました。彼らは、この新しい星に ヴェール コール人から得た"魔法"とともに、広がって行きました。
この後、テクノロジー派もエコロジスト達もそれぞれの主星に根を張り、 次第に勢力を拡大していました。その過程で、テクノロジー派はすばらしいテ クノロジーを他星系生物から得たり、自分達で発見・発明したり、また銀河の あちこちに点在する古代文化の遺跡から発見していました。
古代遺跡より発掘したものの中に、現在のテクノロジー派の、いえ、少な くとも地球人と交流のある幾つもの星系において使用されている"高共振性結 晶"があります。これは、同一の共振周波数を持つ結晶を6角形の頂点になるよ うに空間に配置し、 その6角形の中心付近に飛び込むと、他の場所にある同一 の共振周波数を持つ6角形の中に瞬時に転移できるというものです。現在、こ れはテクノロジー派の恒星間旅行の主要な手段となっています。ただし、物質 のジャンプ時に発生する電磁及び重力パルスの影響を考え、惑星の衛星軌道と してはかなり遠い所に設置しなければならないため、どのようなジャンプにお いても片道5日間程かかることになります。つまり、 高共振性結晶は地表から およそ2日半ほどの軌道上に設置されているのです。
また、エコロジスト達は地球での"テクノロジー"を次第に忘れ、新たなる" 魔法" の世界を形作って行きました。金属と電子からなる宇宙船を次第に忘れ、 代わりに宇宙船としての能力を持たせた新生物を作り出し、彼らの宇宙船とし て使い始めていました。この宇宙船はテレポート能力をもち、それによってテ クノロジー側が高共振性結晶を用いて行うジャンプと同程度のジャンプを行う ことができます。この新生物は、正確には1個の生物ではありません。様々な 機能を担う生物の集合体、 あるいは共生融合体なのです。
このことからもわかるように、エコロジスト達は、ヴェールコール人から 受け渡された"魔法"という力を、彼らの惑星上において見事に花開かせていま した。はじめはごく初歩的な、そう、単にガイアとの接触が行える程度のもの だったでしょう。しかし、それが次第に大きく、強力なものになっていったの です。
この時代、双方とも幾ばくかの他星系生物との遭遇をなしていました。そ の多くは地球生物とは異なる生体系に属する者達であり、原則として大きな衝 突はありませんでした。例えば、ヴェールコール人のような珪素有機体であっ たり、あるいは地球人と基本的に同じであっても蛋白の偏光方向が違っていた りしたのです。いずれにせよ、大規模な衝突が起こらなかったその背景には、 この時期、銀河系には既に多くの知的生物(恒星間飛行を可能とした生物達)が おり、 "明らかに独自の生体系を持つ惑星、及び恒星系を資源と見ることはな らない" という不文律を実行していたのです。つまり逆を言えば、植民はかま わないということになりますが…。いくつかの他星系生物との遭遇の間に、地 球人達もそれを学んでいったようでした。ただし、独自の生体系をもつ恒星系 と言うものは非常に少ないものです。当然、資源としか見なせない恒星系が非 常に多数存在しているわけです。これらに対しての侵攻の時には、大規模とは 言わずとも、他星生物との衝突もありました。 [an error occurred while processing this directive]
地球を離れ、ずいぶんの時間が経った後、テクノロジー派も、エコロジス ト達も幾ばくかの領土をもち、独自の文化と国家を持っていました。そんな時、 2派の地球人達が突然再遭遇を果たしたのです。それは惑星ナブロス(Nabros) 上での事でした。2派はその後しばらくの間戦乱状態に陥っていました。しか し、あの異星人、 ヴェールコール人が仲介に入った事により2派の地球人は和 解し、新たに2派を統合した連邦的な国家への移行を行なうことになりました。
地球人2派が再遭遇したのは、23世紀に地球を飛び立って後、ほぼ500年の 時を経てのことです。あまりに長い時間が、双方からお互いが同一種族である という知識を忘れさらせていたのです。しかし、ヴェールコール人のデータバ ンクから、双方が同一種族であるという証拠が現れたため、和解にこぎつけた のです。
そして、今、人類は広い世界を己が手中に納めています。そう、拡大主義 の人間はこう言うかもしれません、「たかだか銀河の腕の一部ではないか…」 と。しかし、それでも人類には広すぎる世界であることに変わりはありません。 この狭い (とも言える)世界の中でさえすでに数種の、 人間以外の知的生命体 に出会っているのです。人類は、その勢力拡大の過程で次々と素晴らしいテク ノロジーを生み出してきました。それと共に、人類はテクノロジーの進歩によっ てのみでは得られない力、"魔法"も得てきたのです。
しかし、地球人について言えば、テクノロジー派の人間達と魔法世界の人 間達が同居していることはまずありません。なぜなら、互いの考え方の違いに 馴染めないからだとしか言いようがありません。しかし相手の考え方に馴染め ないからといって、互いに反目しあっているわけではありません。互いに異質 な存在としてその存在そのものは認知し、そして広大な銀河の中で生き残るた めに協力しあっているのです。もっとも個人単位で見るならば、互いに相手の 世界や人間を憎んでいる人もいないわけではありませんし、それぞれの星や土 地によってもその状態は異なっています。
またこの時期、地球は既に伝説の彼方へと消え去っていました。 [an error occurred while processing this directive]
2派がそれぞれ別のものと見られていた当時、 地球人は大した脅威ではあ りませんでした。ところがそれが1つのものとしてまとまった事により、 脅威 とまでは行かないまでも明らかに不安材料にはなりえていました。しかし、 ヴェールコール人の仲介により、大規模な衝突は今のところありません。もっ とも、今でも地球人国家の辺境近くでは多少の小競り合いがあります。 [an error occurred while processing this directive]
他星系生物について、若干ここで説明しておきます。
現在数十種の民族によって銀河文明が成立していますが、その約 8割が物 質文明(地球人2派の内のテクノロジー派に近い文明)に根ざしています。逆に 言えば、 魔法に根ざした文明は、全体のたった2割程度にすぎないのです。い ずれにせよ、1つの民族の文明は、物質文明か魔法文明かのいずれかのみです。 地球人のように、 1民族でその両方の文明を持つ民族は他には存在しないので す。もっとも、未開民族 (恒星間航行技術を未開発の民族)を考えに入れれば、 ずいぶん多くの種族が地球人と同様にテクノロジーと魔法の両方を含んだ文化 を持っていますが、歴史的にいずれはどちらかに落ち着いてしまうものなので す。それもほとんどがテクノロジー主導型の文明へと…
他星系生物の生態系は様々ですが、主に地球人やヴェールコール人の活動 を行うのと同じ程度の温度が、ほぼ全民族共通の温度です。摂氏にして零下で なければ活動できない民族や、百度以上でなければ活動できない民族というの は、それぞれ1〜2民族程度しかいません。その関係もあるのですが、活動に関 して非常に時間がかかったり、逆に非常に高速に活動する民族もいません。早 い話、いわゆる岩石生物というものは存在していません。いえ、低速生物や高 速生物も正確には存在が確認されているのですが、コミュニケートがなかなか 難しいため、交流は無いに等しいのです。何よりも、それらの生物はやはり多 くはないのです。
ところで、他星系人の容姿ですが、ヴェールコール人は基本的に人間と変 わりは有りません。皮膚の見た目が若干透明度が高いかと思われるような程度 です。ヴェールコール人に限らず、どのような異星人であっても、見た目は人 間とそれほど変わり無いと考えて下さい。 [an error occurred while processing this directive]
ヴェールコール人は、人類と深いかかわりを持っているため、特にここで 説明をします。
ヴェールコール人は、なぜ何度も地球人類と接触を持ったのでしょうか? 地球人類側には、それを説明できる十分な証拠は何もありません。しかし、彼 ら自身の言葉を借り、また地球人の持つ知識を用いた Dr. ケン・J・ トレビ ン の簡単な解説を、一般向け科学啓蒙雑誌Natureから引用すると以下のよう になります。
[an error occurred while processing this directive]「地球上には幾つもの"消え去った民族"の伝説があります。また、地球人 の文化や肉体的特徴、そして地球人に伝わっている"消え去った民族" (ただし 異星人達は"教えをもたらした者"と呼んでいますが)に関する伝承の異質さか ら、 ヴェールコール人やその他の銀河文明を形成している異星人達の持つ伝 承にある"教えをもたらした者"の発生地が地球であるという説もあります。そ のため、地球人に対し何がしかの好意を持っているということでしょう。もち ろん、この"教えをもたらした者"と接触をした異星人は、現在の銀河文明を形 成している者達に限らず、現在銀河中に存在する 1恒星系中の複数の惑星上に 領土をもつ惑星間文明以上の大規模文明を築いている生物達も、なんらかの形 で "教えをもたらした者"(= "消え去った民族"?) との接触があった者達であ る事が確認されつつあります。また、彼ら"教えをもたらした者"こそが、銀河 先史文明の主であろうと言われています。そこで、我々との付き合いが特に古 いヴェールコール人達が親しみを持って接近して来るのでしょう。
もっとも、地球人とヴェールコール人は生体系がまったく異なっています。 地球人が炭素有機体-酸素呼吸生物であるのに対し、かれらは珪素有機体-塩素 呼吸生物です。そのため、直接互いにまみえるような事は余りありませんが、 それでも彼らは何かと地球人類に接触したがり、常に何らかの接触があると思っ ていいでしょう。また、彼らの持つ特異能力はその力の根源が彼ら自身の精神 力によっていることも明らかになっています。
また、彼らは物質的には非常に高度な物質文明、言い換えるなら地球人 2 派の内のテクノロジー派に近い文明をもっているにも関らず、彼らの精神的な 部分は地球人の魔法派の者達と非常に近いものを持っているという、極めて変 わった民族です。このような民族は、未開民族(恒星間航行技術を未開発の民 族)を考えに入れれば別ですが、現在銀河文明を構成している民族の中では、 このヴェールコール人しかいません。
このように、地球人もヴェールコール人も、現在の銀河文明を支えている 民族の中ではいわば鬼子のような存在であることも、彼らが地球人に接触した がる理由の1つかもしれません。」
先史銀河文明は、銀河中に点在するいくつものの遺跡によってのみ確認さ れています。もちろん、そのような遺跡の中には本当に先史銀河文明のものか どうかも怪しいものも多数あります。はたして、先史銀河文明のものであるの か? あるいは、その星の既に滅んだ文明の遺跡にすぎないのか? はっきりとは 言えないものがいくつもあるのです。
では、なぜ先史文明が公然と人々の口に昇るのでしょうか? あまりにも簡 単な理由からなのですが、複数の恒星系の惑星上から明らかに同種の文明のも のと分かる遺物が得られているからです。それも、現在の銀河文明の範図の中 全体に散らばっているのです。ただの惑星上文明の遺跡ではないことは明らか です。
ところで、先史銀河文明は、現在のようなテクノロジーと魔法が分離した ものではなかったようです。明らかに先史文明のものと言える遺跡からは、現 在のテクノロジーをはるかに越えた物品が出土されると共に、明らかに神秘主 義的な物品も多数出土しているのです。それぞれの物品は、現銀河文明を形成 している全テクノロジー派および魔法派が共同でその使用目的等の検証が行な われていますが、はっきりと分かった物といえば、高共振性結晶と先史文明で の科学、言い換えるなら神秘科学の解説書(?)らしきデータが多少という程度 のものです。もっとも、この解説書らしき データが発見解読されたことによ り、どうやら先史文明は神秘科学を中心にした世界であったらしいと考えられ ているわけです。
また、先史銀河文明は単一種族によるものではなかったらしいことも分かっ ています。おそらく、先史銀河文明の創始者達は、将来有望そうな種族を知性 化し、知性化がある程度以上成功した種族達と共に銀河を治めていたのでしょ う。ヴェールコール人などに伝わる教えをもたらした者も、おそらくはこの知 性化を行っていた者達でしょう。ただし、彼らが果たして地球から消え去った 者達であるのかは判りません。まして、地球から消え去った者達が、果たして 本当に先史銀河文明の創始者であるのかも判りません。消え去った者達とて知 性化を受け、そして旅立っていったのかもしれないのです。 [an error occurred while processing this directive]
23世紀前半 | ハイパードライブの原理が地球の古代遺跡より発見される。資源の欠 問題となり始めたため、小惑星帯から資源の暢達を試みる。環境の悪化にたい し、エコマネジメントを開始するが、成果は上がらず。また、軌道上都市や火 星及び金星に人工都市の建造と、移住が行われる。 |
23世紀末 | ハイパードライブの実用化。地球上での生態系を維持するための万策 尽きはて、テクノロジー派およびエコロジー派が相次いで地球から脱出。 |
24世紀初頭 | 航海中のテクノロジー派、エコロジー派がヴェールコール人と遭遇す る。その後、いずれも地球型惑星を発見し、それぞれ移住を完了する。 |
24世紀後半 | 銀河文明を構成する多くの他星系生物とヴェールコール人の仲介によ り遭遇。 |
25世紀前半 | 地球人テクノロジー派が高共振性結晶の原理及び利用方法を解明、ま た製造法も確立する。また、この頃までに、エコロジー派は魔法をおのがもの とするに連れ、次第に地球時代のテクノロジーを忘却してゆく。更に、テクノ ロジー派も惑星環境の整備に主眼が置かれる。そのため、テクノロジー派とエ コロジー派は隔絶してしまう。 |
26世紀初頭 | エコロジー派が魔法によって新たな恒星間文明を起こす。 |
28世紀末 | テクノロジー派と魔法派が惑星ナブロス上で再遭遇を果たす。両者は 一時的な(15年ほど)戦乱状態に陥る。 |
29世紀初頭 | ヴェールコール人のデータベースから、両派が本来同一種族であり、 ある惑星から時を同じくして脱出したものだと判明。両派の戦乱状態は終結し、 連邦国家的要素を濃く持つ新たな恒星間国家として成立。終戦により、両地球 人は新暦を採用。西暦2807年が新暦元年となる。 |
新暦2世紀初頭 | 現在にいたる。(西暦30世紀) |