Publisher: | 富士見書房 |
デザイナー: | 鈴木 猛 / 鈴木 銀一郎 |
評価: | B |
一世を風靡した(?)カード・ゲームから発展したRPG。 もっとも、背景世界などは、詳しく解説されていない。 ルールブックとしては、初心者を意識した構成になっており、読み易くなっている。 セッションの例が豊富なのは、評価に値するだろう。 初心者に読み易くということを考えると、どうしても記述が冗長になるが、 巻末にルールを再度まとめて記述してある点は大いに意義があるだろう。 また、データが少ない事もあり、文庫でもさして読み難さを感じない。
システムは、能力値を用いる場合には2d6+能力値≧目標値ならば成功、 また戦闘などでは、それぞれの技能に示されているダイスを振った値を、 戦闘に関る両者で比較するという方法を用いている。 これは、戦闘とその他の行為とをまったく別の尺度で判定している事になるのだが、 特に問題は無いだろう。
このRPGの、その他の特徴としては、決め技、生い立ち、性格、 好きな物/嫌いな物/苦手なものなどがある。 これらは、RPG初心者であっても、Role-Playを行えるようにするための手掛かりと なるだろう。判定方法の簡略さや、これらの特徴から、良くできたシステムだと 言えるだろう。
私個人としては、共に初心者向けということで、 モンスター・ホラー・ショー(社会思想社,ISBN 4-390-11395-X)と比較をしてしまう。 どちらかというと、モンスター・ホラー・ショーは入門者向け、 モンスター・メーカーは初級者向けと言うべきなのかもしれない。
評価 (1 bad 〜 5 Good)
背景世界: | 1 : | なんとなく雰囲気は分かる程度 |
システム: | 3 : | いろいろ考えたらしいから |
構成: | 3 : | 親しみ易さ |
総合: | 2 : | しかし‥‥ |
サプリメント: | 良く知らないが、世界設定やシナリオ集があるらしい。 |