『ぐちゃぐちゃ』

宮沢 弘

第3回目 【固執】

さて、このコラムは、Web上に存在するRPGに関しての論考を紹介するととも に、私の考えも述べるというものだ。これまでの2回は、訳のわからない言葉 の連発で嫌になった人もいるだろう。さらに、今回はあなた自身に猛省を強い るものであり、あなたはやはりこのコラムを読むのが嫌になるだろう。打ち切 りも近いのではないだろうか。

「あなたの周囲に,特定RPG,または特定傾向のRPGしかプレイしようとしな い人はいないか? そういうRPGプレーヤーの割合が増加しているような気がし ないか?」

馬場さんは、そう問い掛けている[馬場]。[小林]でも同じことを問い掛けて いる。ただし[小林]では、そういう人たちを「Sticker」と呼んだでいるが。 なんにせよ、[馬場]も[小林]も言いたいことの根本は同じであろう。「RPGを 遊びたいのか、それとも特定のRPGを遊びたいのか?」、ということだ。

以前、RPGには飽きてしまったという人から、その理由を聞いたことがある。 一言で言えば、ずっと同じ事の繰り返しばかりで飽きたということだった。こ れはおそらく2つのことを言っているのだと思う。1つは、いつも同じRPGしか やっていなかった。もう1つは、いつも同じようなシナリオしかやっていなかっ たということだ。

ハマっている人たちはいつも同じ事を言うのだ。「好きだから」と。だが、 例え1つのRPGをやり続けるにしても、そのRPGのもつ様々な可能性を探りたい とは思わないのだろうか? 探るためには、様々なタイプのシナリオをやってみ なければわからないだろう。また同じシナリオでも個々のRPGの基本的なコン セプトによって様々な変化が現れる。それを知るためにも、様々なRPGをやっ てみたいとは思わないのだろうか?

結局のところ、stickするのは「固執」しているからではなく、「無関心」 ゆえのことなのかもしれない。「楽しければ良い」という意見もある。遊ぶの になんで苦労しなければならないのかというわけだ。だが、どんな遊びでも苦 労の先にもっと良いものがあるからこそ皆、苦労している。RPGも同じなんだ ということがなぜ理解できないのだろう。

それは、もしかしたら雑誌に掲載されたリプレイなどが作り上げたシナリ オやセッションのイメージのせいかもしれない。というわけで、次回はシナリ オについて書いてみようと思う。

参考資料