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[an error occurred while processing this directive]昔々、ここにはすばらしい世界が広がっていた。1日で世界を巡る空を飛ぶ 船、即座に地球の裏側での出来事が分かる鏡、考える機械などが存在した。
その世界は永く繁栄した。しかし、滅びは7日間で起こった。すばらしい世 界は、同時に恐しい武器をも生み出していたのだ。すべてを焼きつくす炎、神 の雷撃とも言えよう光、そして人の作った疫病によって滅びたのだ。
それは破滅のみではなかった。その炎や病は人を苦しめ、また人から人な らざる者を生まれさせた。
幸いにも、神の恩寵により、それらの厄災は過ぎ去った。未に、稀に人な らざる者も生まれるが。しかし、厄災は過ぎ去った。
その素晴しい世界は科学に支えられていた。しかし、科学は両刃の剣であっ た。我々も今や科学を手にし、旧世界に追いつこうとしている。だが、旧世界 の悲劇を繰り返してはならない。
旧世界の繁栄が何によって悲劇を生み出したのか? 科学は全でも悪でもな い。神がそうであるように。だが人はそうではない。旧世界には魔法使いがい たのだ。悪魔と契約し、悪魔の力を借りた輩が。彼等は世界を己がものとしよ うとした。魔法使いは科学者の心を歪ませ、支配者の心を歪ませ、そして破滅 をもたらしたのだ。しかし、その破滅は自らの野望をも滅ぼしてしまった。破 滅はあまりにも大きなものだったのだ。
忘れてはならない。魔法使いはこの世界にも生き残っているのだ。今度こ そ己が欲望を満たそうと、虎視眈々と機会を狙っているのだ。
信仰に生きる者も、科学に生きる者も、そして貴族は何者も魔法使いに心 を許してはならない。
彼等は甘言を持って誘惑するだろう。すばらしき事柄を見せるだろう。神 の奇跡の名において、あるいは科学の驚異の名において。だが、固い信仰と、 優れた知性を持って魔法使いの見せる幻を見破らねばならない。 [an error occurred while processing this directive]
NE は、 New Era の略号である。NE は、 0年から開始されている。
NE | 解説 |
---|---|
0 | 破滅戦争。暴力と無気力の時代始まる |
60 | 教会の組織化始まる。第一次復興期始まる。 |
115 | 教会の締め付けの強化。暗黒時代始まる。 |
240 | 境界の締め付けの弱化。蒸気機関の発明。第二次復興期始まる。 |
255 | 現在に至る |
現在の世界は、大きく8つのブロックに分けられている。
それぞれは、十数個程度の州に分割され、各州がほぼ現在でいうアメリカ の州程度に独立を保ち、自治権を持っている。世界は現在よりも密に統一され ている。
ただし、強く統一されているわけではない。つまり、国家 (州やブロック)、 民族間の文化的差異、人種的差異もあれば、それらによる憎悪なども存在する など、決っして統一文化となっているわけではない。ただし基本的には、世界 中に多文化主義が行きわたり、また州やブロック間での連絡も密に行なわれて いる。
特別な統一政府が有るわけではないが、各ブロックを代表する議員による 世界議会、各州を代表する議員によるブロック議会などが設置されている。こ のように密な、ただし強くはない統一がなされたのは、第一次復興期およびそ れに続く暗黒時代における教会の力によるところが多い。
ただし、必ずしも平和とは言い切れない。ブロック間においては様々な政 治的交渉や緊張が見られる。
個々の州あるいはそれ以下の地域における統治形態には様々なものがある。 王制(あるいはそれに近い形態)を取っているところもあれば、議会制を取って いるところもある。首相制を取っているところもある。それらの複合した形態 の場合もある。
例えば、ユーロ・ブロック中央部においては、第5帝国を名乗る地域がある。 この地域においては、軍事面での増強がはかられており、周辺地域への拡大が 懸念されている。
また、南ユーラシア・ブロックにおいては、石油の試験的採掘に成功した という噂がある。同様の噂が北アメリカ・ブロックについても流れている。
これまで、主に教会によって世界が1つにまとめられてきていたが、復興期 の現在、各ブロック共に教会の元から離れようとしている。そのため、軍事的 な増強をはかる地域、外交関係を模索する地域などさまざまである。 [an error occurred while processing this directive]
通信に関しては、郵便網が全世界に行き渡っている。ブロック間にわたる 郵送は約1ヶ月から数ヶ月程度の時間がかかる。これは、交通機関による制約 であり、システム上の問題ではない。ブロック内であっても、距離に応じて1 日から数週間程度時間がかかることがある。
主な交通機関は、帆船、馬車、馬、自転車などが多く使われている。蒸気 機関が発明されてはいるものの、実用に供されているものはまだ少ない。蒸気 船、蒸気車も存在するが、まだまだ少数である。また、蒸気鉄道網の構想が実 現に向かって動いている。
船に関しては、世界の主要な港を結ぶ定期航路は確立されている。
蒸気鉄道については、各ブロック内およびブロック間において主要都市を 結ぶ鉄道網が敷設されはじめている(一部は既に運行が始まっている)。
また、道路網はすでに充分に張り巡らされているものの、舗装が充分では ない。ただし馬車に比べて高速に移動できる蒸気車のため、ほぼ全世界的に舗 装工事が行なわれ始めている。
いずれも主要経路の安全は確保されているものの、それ以外の場所では必 ずしも安全とは言い消れない。ただし、郵便網については、郵便配達人の保護 が強く守られている。これは第一次復興期およびそれに続く暗黒時代における 教会の力によるところが多い。また、現在に至っても、各地域の実力者は情報 のやりとりには価値があると理解しているため、郵便物が配達されることおよ び郵便配達人の保護を相互協定として遵守している。