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# コンピューター

## コンピューター・システム

今後、システムという言葉を使うことがあります。これは、コンピューター および様々な周辺機器およびプログラムを合わせたものを指します。具体的に は最低限、コンピューターとアンチ・ク ラッキング・プログラムを合わせたものをシステムと呼びます。

また、人間が操作している場合には、人間も含めてシステムと呼びます。 また「システム内」と言った場合には、主にコンピューターが提供するグリーン・スペースのことを差します。 [an error occurred while processing this directive]

## コンピューターの種別

この時代、コンピューターは主に4種類、より詳細には6種類程度にその用 途や形状から分類されています。それぞれは以下のようになっています。

特殊用途用サーバー
一部屋くらいの場所を取るような大型高速のコンピューターや、 超並列計算機、遺伝的アルゴリズムやニューラルネットワーク用などに 特殊化されたコンピューターです。

非常に高価であることや、一般には需要があまり無いことから、 研究機関や大企業が持っている程度です。

スーパー・サーバー
次に述べるサーバーの高機能版です。
サーバー
この世界では、家庭内においても様々な機器がコンピューターに接続され、 状態などをコンピューターから確認したり動作を命令できるように なっています。 また、小型のコンピューターは比較的大型のコンピューターの端末としての 使用方法が 一般化しています。そのような、家庭内などにおける中心的役割を担っている コンピューターを、サーバーと呼びます。

ただし、必ずしも家庭内における中心的役割を担っているものばかりでは なく、計算を行なうためのサーバーや、データ管理のためのサーバー、 プログラム管理のためのサーバーなども存在します。

なおサーバーよりも小さいコンピューターは原則的にプログラムを サーバーから選択して導入し、またデータをサーバーに保存するのが 一般的になっており、基本的にサーバーが無ければ小さいコンピューターを 使うのが難しくなっています。

ただし、サーバー・サービスを提供する会社などもあるため、 必ずしも各家庭などにサーバーが一台以上あるとは限りません。

ワークベンチ
サーバーに接続して使う、一般作業用のコンピューターです。 人により、用途は異なりますが、通信、文章作成、表計算、 データベースなどなどの通常の作業に使います。
アシスタント
所有者のスケジュールの管理や、記憶補助のためのもので、 常に持ち歩けるような形態になっています。 また、ペンや音声によって操作しやすいインターフェースを持っています。

次に述べるオーグメンターとは、基本的にインターフェースの違いで、 区別されます。アシスタントは、スケジュールなど若干の点については アシスタントみずから使用者に告知しますが、かならずしも外界の情報を リアルタイムで把握できるわけではないため、どちらかと言えば 受け身的な処理になります。

オーグメンター
常に身に付けて、使用者の見ているものや聞いているものなどに リアルタイムで註釈を付ける機能があるものです。 例えば、ある操作を行なうときに、その手順や注意点を視野内に表示したり、 街中を歩くときに目的地までの移動方向を視野内に表示するなどの 使い方が主になります。

外界の情報を小型のビデオカメラや携帯電話などを利用して ほぼリアルタイムで受け取れるため、アシスタントにくらべると より積極的に使用者に情報を提示することが標準的構成で可能になります。

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## コンピューターの操作

コンピューターからユーザーへの情報の提示は、基本的にはグリーン・スペースによって行なわれます。つまり、 コンピューターからプラットホームを経由し、THSCHSも しくはSVを通してユーザーに提示されること になります。

ユーザーからコンピューターに対する情報やデータの入力は、キーボード、 グローブもしくはハーフ・グローブ、そしてマイク (単純な 音声による指示のみ)からプラットホームを経由しコンピューターに与えられ ます。

このプラットホーム は、グローブ、 ヘッドセッドからの入力、及びヘッドセットへの出力を制御します。ですから、 グローブやヘッドセッドからの入出力端子をこのプラットホームに接続し、ま たこのプラットホームとコンピューターを接続することによって、データの視 覚化などが行われます。プラットホームは、そのような機能を持ったSNCです。

グリーン・スペース内においては、プログラム やデータは本や様々な道具のイメージとして提示されます。主に何らかのプロ グラムで作成されたデータは本のようなイメージで表示され、プログラムその ものは道具のイメージで表示されると思って良いでしょう。

このような入出力環境を使用し、グリーン・スペース内において、データ やプログラムを指差して実行というコマンド (音声や手のジェスチャーなど) をコンピューターに送ることによって、それらのプログラムを作動させます。 データの入力は、結局はキーボードを使うか、グローブ (もしはハーフ・グロー ブ)を使用してジェスチャーによって入力するか、さもなければグリーン・ス ペース内に表示されるキーボードをグローブを使って押すようなジェスチャー によって入力することになります。

サービス内で何かのファイルを読むなどしようとした場合、視野の一部に 枠 (ウインドー) が区切られ、その中に目的としたファイルが表示されます。 このウインドーは、視野内での位置はもちろん、サイズなども自由に変更でき ます。 [an error occurred while processing this directive]

## プログラムやデータの提供

### 媒体 (Function Card)

プログラムやデータは、補助記憶装置であるメモリ・カードによって供給されています。 そのメモリ・カードをコンピューターにセットすることによって、そのプログ ラムやデータを使用できます。

このようにメモリ・カードを差すだけで、そこに含まれているプログラム (やデータ)が使用可能になるような機構をもったメモリ・カードを Function Card と呼びます。 [an error occurred while processing this directive]

### Mate 規格

「Wirte Once, Run Everywhere」をキーワードに、普及している技術です。 ほぼ全てのコンピューターに、Mate コードを解釈・実行する環境が提供され ています。

この Mate は、現在多く利用されている Function Card の実現の基礎にあ る規格です。

古くはMate-Codeを解釈しながら実行するという形態が多く、またMate規格 の提唱者自身もそのような実行環境を想定していたようです。しかし実行速度 などの観点から、現在はFunction Card を装着した時点 (もしくはそこに含ま れているプログラムを実行する時) において自動的にそれぞれの機械用のコー ドに変換されます。 [an error occurred while processing this directive]

### Function Card

Mate 規格および Function Card 規格が一般的になるまで、多くの一般ユー ザーにとって、ソフトウェアの導入 (インストール) は大きな負担でした。

Function Card 規格は、メモリ・カード にアプリケーション・ソフトウェアおよび設定情報などを書き込んだもの であり、コンピューターに Function Card を差し込むだけでそのアプリケー ション・ソフトウェアを使用可能にしたものです。

元々は Mate-Code によって書かれたソフトウェアのみを対象としていまし たが、すぐにそれぞれの OS やハードウェアのNative-Code で書かれたものも 同様に動作させられるように規格が拡張されました。とは言え、開発者側の労 力の問題から、多くはMate-Codeのみによる配布が行なわれています。

また、複数のFunction Card に含まれる複数のプログラムを、1枚の Function Card にコピーし、使用することも可能です。また、1つのプログラ ムやそれに関連するデータを複数の Function Card に分けて保存、およびそ れらから動作させることも可能です。

現在は、実行速度などの観点から、Function Card を装着した時点 (もし くは実行時) において自動的にMate-Codeからそれぞれの機械用のコードに変 換されます。そのため、Function Card を差してすぐにそのFunction Cardに 含まれているプログラムを実行しようとした場合には、ちょっと待たされる場 合が有ります。もっとも、一回、特定の機械用に変換されたコードができてし てしまうと、そのデータはFunction Cardに一種のキャッシュとして記録され るため、そのデータが有る限りかつその機械で使っている限りは待たされるこ とはありません。

このようにFunction CardにおいてはMate-Codeと、個々の機械用のNative Codeを保存しておくことになります。また、個々の機械用のコードが、Mate-Codeの容量とほぼ同じ程度の大きさに なりますし、個々の機械用のコードを保存しておく容量も取っておかなければ なりません。

とは言え、1枚のFunction Cardの容量の半分までしかプログラムを入れら れないという意味ではありません。個々の機械用のコードは一種のキャッシュ としてFunction Card内に記録されますが、容量が足り無い場合にはキャッシュ 内の適当なデータを消してから使います。ですから最低の場合、Function Card内の最大のサイズを持つプログラム [物品]とほぼ同程度の容量を残して おけば良いことになります。ただしその場合、別のプログラムを実行するたび に、多少待ち時間が必要になりますが。


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