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[an error occurred while processing this directive]今までに何回も「オリジナルRPG製作は大変」と繰り返していますが、 具 体的には何が大変なのでしょうか? [an error occurred while processing this directive]
特に前節【なぜオリジナルRPGを作るのか?】の [オリジナルRPGは遊ばれているのか?] では無茶苦茶言ってますが ^^;。 [an error occurred while processing this directive] [an error occurred while processing this directive]
オリジナルRPGの作成には時間がかかります。 はたしてその間、「作ろう」という意欲を継続できるでしょうか?
ある意味、オリジナルRPG作成は空しい作業です。 システムとワールドが最小限度は揃わないと、 遊ぶことすらできません。 しかも、その時点ではあなたが作ろうとしているシステムからも、 もちろんワールドからもほど遠いものでしょう。 あなたの作ろうとしているシステムやワールドで遊べるようになるまでには、 テスト・プレイやその他の作業を含めて、まだまだかなり時間がかかる でしょう。 その間、意欲を継続できるでしょうか?
また、 【なぜオリジナルRPGを作るのか?】の [オリジナルRPGは遊ばれているのか?]で 述べたことにも関連しますが、せっかく作った (ある程度形になった) ものをサークルに持って行っても、かならずしもサークルのメンバーが興味を 持ってくれるとは限りません。 そういう状況でも意欲を継続できるでしょうか? [an error occurred while processing this directive]
【なぜオリジナルRPGを作るのか?】の [簡単につくれそう]で書いたことの 続きのような話になります。
数あるRPGの中には、非常に簡単に作れそうに思えるものもあります。 しかし大体において、簡単に見えるのは非常に良く練り込まれているためであり、 製作は簡単にはいかないものなのです。 というのも、RPGというゲームは、あちこちの ルールやデータが互いに密接に 関連しあっています。 ですから、ゲームの制作者は、そのシステム内の様々な部分間の関連を完全に (もしくは、ほぼ完全に) 把握しておかねばならないのです。
もっとも、例えばおそらくは 【TWERPS】 が「簡単」なゲームの筆頭に挙げられると 思いますが、TWERPS を見て「RPGを作るのなんて簡単じゃん」と言われると、 どうにも返す言葉が無くなってしまうんです。 しかし、TWERPS は、そのゲームが基礎としている考えかたが非常に分りやすく、 かつ TWERPS のサプリメントもその考えかたに沿って作られています。 そのために、見た目は非常に「簡単」になっているわけです。 はっきり言えば、TWERPS の例では、一回あーいう例を見せられてから、 同じようなものを作るのは簡単ですが、はたしてあなた自身の 独創としてあそこまでの割り切りができるかどうかが問題となるわけです。
まぁ、【TWERPS】 など (言いかたは変かもしれませんが)、 良い意味での際物は、それはそれで「アイディア勝負」で 「やったもん勝ち」ですから、 新しいアイディアを思いつくこと自体が大変だったりします。 つまり、やはり「簡単ではない」ということになるでしょう。 [an error occurred while processing this directive]
そうそう「やったもの勝ち」ということであれば、 私の【Δ】 と 【Luck!】 を 見てください。 有りそうで無かったシステムです (もしかしたら既に有って、 私が知らないだけかもしれない。そうであれば、お教えください)。 特に、Luck!の方は、まさにやったもん勝ちの単純システムになっています。
古谷さんの【金力RPG】 も まさしく「やったもん勝ち」の例ですね。 [an error occurred while processing this directive] [an error occurred while processing this directive]
また、システムは様々な局面に対応できなければなりません。 つまり、様々な局面を考え出さなければならず、そしてそれに 対応できるようにルールを用意し、整備しなければならないわけです。 別の言い方をするなら、RPGのシステムとは世界のモデルなのです。 個々のルールは、どういうことをやればどうなるといういわば因果律 (?)、 言ってしまえば自然法則を決めることになります。 おおざっぱにいえば、ものごとを単純化し、広大な世界で起こる現象を 表現できなければならないのです 。 [an error occurred while processing this directive]
世界で起こる現象の全てである必要は無い、 というところが救いです。
それから、 ワールドについても同様にモデルであると言っても良いかもしれませんね。 [an error occurred while processing this directive]
このモデルにしても、多くの記述や設定を行なえば行なうほどより良いモデルに なるとは限りません。あるいは精密なモデルであれば良いというものでもありません。 記述や設定が多かったり精密であれば、それだけで嫌になる人もいます。 [an error occurred while processing this directive]
もちろん、そういうのを喜ぶ人もいますが。 [an error occurred while processing this directive]
まぁ、このあたりはあなたが目指している世界や、 どういう人に遊んで欲しいと思っているかなどで、どの程度の記述量や 設定量にするのか、そしてどの程度精密なものにするのが妥当かは 決まってくると思います。
また、あなたが何に注目し、どういうことを再現したいと考えるのか、 それ自体によってもモデルは異なってくるでしょう。 この、「何に注目し云々」というのが、オリジナルRPG作成においては 非常に重要な問題であることは、言うまでもないことですね。 [an error occurred while processing this directive]
更に、RPGでは物品や ワールドに関する設定も必要ですが、 この設定が一大作業なのです。 なにしろ、その世界を知らない人にも分かるように、その世界を説明しなければ ならないのですから。 それをあまり簡単にすましてしまっては、読んでもわからないでしょうし、 かと言って冗長な記述にすれば、こんどはあなたが何を言いたいのか 分からなくなってしまうというわけです。 [an error occurred while processing this directive]
あれ? この文章も冗長ですか? ^^; [an error occurred while processing this directive] まぁ、そんなわけで、一言で言えば 「背景世界の記述では、少ない記述で多くのイメージを (それもできるだけ正確に) 伝えなければならない」 という、一種の矛盾を抱えてるわけです。 このバランスというか妥協点をいかに見付けるか、 そしてその妥協点を、そのゲームの基本的な考えかたからみて妥当な点に まとめられるかどうかということが、 また難しいわけです。
このようなことから、特にワールド設定や物品や技能などの設定について言える ことだと思いますが、それらを充実させようとすれば、どうしても時間が かかります。 またシステム上の問題を見つけようとすれば、テストプレイを何回も繰り返さねば ならず、やはり時間がかかります。 [an error occurred while processing this directive]
とくにワールド設定や物品などについては、 おそらくセッションをやるたびに付け加えられていくことになりますから、 これはどこでやめるかという問題になります。 [an error occurred while processing this directive]
いずれにしても時間がかかるわけですが、これによって、最初に言った問題、 つまりその長い間あなたの「作ろう」という興味や意欲を維持できるかどうか、 そしてあなたを支援してくれる仲間達の興味や意欲が維持できるかどうかということが 問題になるわけです。 もしかしたら、これこそが一番の問題かもしれませんね。 [an error occurred while processing this directive]
製作とは直接関係ありませんが、その後に起こるであろう問題についても考えて みましょう。 [an error occurred while processing this directive]
まぁ、前節 【なぜオリジナルRPGを作るのか?】の [オリジナルRPGは遊ばれているのか?]でも いろいろ言ってますが。 [an error occurred while processing this directive]
オリジナルRPGができたとして、 それを公開したらどういうことになるでしょうか? はっきり言えば、公開するとかなり精神的なショックを受ける可能性が高いのです。
世の中には、何と言うか、商用RPG崇拝のようなものがあり、 オリジナルRPGは とにかくダメだと決めつけている人もいるのです。 こういう人は、そもそもオリジナルRPGには見向きもしません。 まぁ、単に見向きもしないだけだから、実害は無いんですけどね、 心理的にイライラするだけで。 しかし、私の感じでは、RPGを遊んでいる人のほとんどがこういう人です。
もちろんそれ以外の人、つまりオリジナルRPGだからといって差別しない人も たくさんいます。 でも厳しい人がたくさんいて、始めから高く評価してくれる人はなかなかいません。 もちろんこの厳しい人達は、そのオリジナルRPG をもっと良いものにして 欲しいという気持ちから厳しい批評をするわけですが 、 自信を持って発表したオリジナルRPGに難癖をつけられると 、 製作者というのはどうもヘソを曲げてしまうようです。 意見は素直に受け止めるようにしたいものですね。 [an error occurred while processing this directive]
もちろん、実際には難癖ではないのですが、 そのように受け取ってしまう製作者もいるようです。 気持は分かりますけどね。
前節 【なぜオリジナルRPGを作るのか?】の [オリジナルRPGは遊ばれているのか?] との 関連を言えば、「目を通してくれる」というのと、実際に (継続的に) 遊んでくれることとは また別のことですからね。 [an error occurred while processing this directive] [an error occurred while processing this directive]
というわけで、このようなさまざまな問題があるために、 「オリジナルRPG製作は大変」 と何回もくりかえしているのです。